かんたん世界歴史人物評

世界史(中国史を除く)に登場する様々な人物を完全主観で評価。かんたんに世界の歴史人物をチェック!

 

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アンティパトロス


Category: アルバニア・ブルガリア・マケドニア
アンティパトロス 能力データ
魅力 6 / 統率力 6 / 戦闘力 4 / 政治力 8 / 知力 8

アンティパトロスはピリッポス2世の下で主にギリシア諸国との外交、行政面で働き、王を補佐。ピリッポス2世がトラキア、テッサリアへ遠征していた間はアンティパトロスが国を取り仕切り、紀元前342年の秋にはマケドニアが加盟したアンピクティオン同盟に王の代理としてデルフォイに赴き、カイロネイアの戦いでのマケドニア勝利の後はアテナイへ講和の交渉と戦死者の亡骸を返す為に大使として派遣される。
ピリッポス2世が暗殺され、その息子のアレクサンドロス3世が王位に就くと、アンティパトロスは20歳の若い王を支える。アレクサンドロス3世の東征の際はマケドニア本国に残り、王国の統治、反乱の種のくすぶっていたギリシアを任されるが、王の留守を狙ってトラキアのメムノン、スパルタ王アギス3世が反乱を起こす。アンティパトロスは二正面作戦を避けるためにメムノンを許してアギスと戦い、メガロポリスの戦いでこれを撃破して反乱を鎮圧。彼自身のアギスへの勝利、エピロス王アレクサンドロス1世のイタリア遠征の失敗、トラキアでの将軍ゾピュリオンの敗死などを手紙で王に報告するとともに、東征軍へと増援部隊を送る。

アンティパトロスはアレクサンドロス3世の母オリュンピアスとは当初は友好的な関係で、アレクサンドロス3世は実は彼の子だという噂が流れるほどであったが、この気の強い王母との関係は徐々に悪化していく。現に東征の間、アンティパトロスとオリュンピアスはアレクサンドロス大王へ互いを中傷する手紙を書き送り、アレクサンドロス大王はアンティパトロスに新兵をアジアまで率いてくるように命じ、その一方でクラテロスにベテラン兵達を本国へ返し、アンティパトロスの地位を引き継ぐよう命じた。しかし、摂政位の交代は王の死によりなされることはなかった。アレクサンドロス大王の死は一般的にはマラリアによる病死とされるが、王に親しい友人達を殺され、ギリシアでの勝利のために王から疎まれ、更にオリュンピアスの中傷を受けていたアンティパトロスが王の執事をしていた息子のカッサンドロスに命じて王に毒(アリストテレスが調合)をもって暗殺させたとも言われる。

アレクサンドロス大王の死後、バビロン会議でマケドニアの実権を握ったペルディッカスはアンティパトロスにマケドニア本国およびギリシアの支配権を認め、ペルディッカスを含む他の重臣らと共同で未だ生まれぬアレクサンドロス大王とロクサネの子(後のアレクサンドロス4世)の暫定的な後見人となった。
アンティパトロスはアレクサンドロス大王の死に乗じたアテナイ、アイトリア、そしてテッサリアの反乱(ラミア戦争)に遭う。緒戦で反乱軍に破れラミアに包囲されるが、レオンナトス、クラテロスの助けを借りつつ、クランノンで敵を破り、反乱を鎮圧。その後、ペルディッカスがアンティパトロスの娘との婚約を破棄し、オリュンピアスの娘と結婚したり、彼が帝国の全支配者になろうとしている噂が拡がり、次第にアンティパトロスと他の将軍達はペルディッカスと対立、アンティパトロスはクラテロス、プトレマイオスらと共に反ペルディッカス同盟を組み、戦争となった。
紀元前321年に遠征先のエジプトでペルディッカスが部下に暗殺されると、残ったディアドコイによりトリパラディソスの軍会が開かれ、帝国領と地位の再分配が行われた。この会議でアンティパトロスは帝国摂政となって会議を主導、アレクサンドロス大王の遺児アレクサンドロス4世とアレクサンドロス大王の兄弟ピリッポス3世の後見人としてギリシアを支配するに到る。トリパラディソスの軍会でペルディッカス派として討伐の対象となり、アンティゴノス1世によってカッパドキアのノラに包囲されたエウメネスはアンティパトロスに救援を求める要請をする。そこでアンティパトロスは本来は敵の筈のエウメネスの為に援軍を送り、アンティゴノス1世に包囲を諦めさせた。ここにはアジアの総司令官となって強大化してきたアンティゴノス1世への警戒心があり、その対抗馬としてエウメネスを温存するという意図があったのかもしれない。
その後、アンティパトロスは病を患って職を辞し、やがて死去。その際、彼は自身の地位を老将ポリュペルコンに譲る。しかしこの人事は後の混乱の元となる不味いもので、我こそは父の地位を継ぐものと思っていたカッサンドロスはその人事に不満を抱き、アンティゴノス1世と組んでポリュペルコンに対峙、新たな戦争の火種となってしまったのである。



テーマ : 歴史小説    ジャンル : 小説・文学


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